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スキル・実績

EC担当者の仕事内容|商品と人をつなぐ、売上改善の仕事

EC担当者は、商品ページを更新するだけの仕事ではありません。10年以上のEC支援経験をもとに、相談から目標設定、KPI設計、チーム連携まで、実際の仕事の流れを紹介します。

ECキャリアノート編集部 更新 2026-09-09

「EC担当者は、具体的に何をする人なのだろう」と感じる方も多いのではないでしょうか。商品登録、ページ更新、広告運用などが思い浮かぶかもしれませんが、実際の業務はそれだけではありません。

私がEC担当の仕事を一言で表すなら、商品と人をつなぐ仕事です。購入者と商品をつなぐだけでなく、生産者の思いを購入者へ届け、事業者と購入者の関係をサイト上で育てていく。そのために、数字を見て、課題を整理し、関係者と協力して改善を進めます。

この記事では、10年以上にわたり楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、自社ECなどの支援に携わってきた経験をもとに、EC担当者の仕事内容を紹介します。

EC担当の仕事は、施策の前に目的をそろえることから始まる

EC運営では、すぐにページを直したり、広告を出したりする場面を想像しがちです。しかし私が特に時間をかけてきたのは、相談・ヒアリングと目標設定です。

事業者から費用をいただいて支援する以上、相手が何を実現したいのかを曖昧にしたまま施策を始めることはできません。ここが定まらなければ、競合や数字の分析、方針の提案、施策の検証もぶれてしまいます。

「売上を伸ばしたい」という相談でも、最初に確認する内容は一つではありません。どの程度伸ばしたいのか、一番売りたい商品は何か、その商品は継続して在庫を確保できるか、競合と比べて選ばれる理由があるかを聞きます。

さらに、現在の購入者の属性、リピート率、商品利益率、購入頻度などを確認し、現状のLTVを考えます。そのうえで、広告や販促にどの程度の予算をかけられるのかを整理します。

実際の仕事の流れ

私が支援の際に意識してきた流れは、次のとおりです。

1. 相談・ヒアリング 2. 目標の設定 3. 商品と競合の確認 4. 数字の分析 5. 方針の提案 6. ページや広告の改善 7. 結果の確認

大切なのは、全体を漠然と伸ばそうとしないことです。分析を通じて課題と伸びしろを整理し、一つずつKPIを決めます。そのKPIに対して、どの施策を当てるかを考えます。

たとえば、流入が不足しているのか、ページを見ても購入につながらないのか、リピートが続かないのかで、見るべき数字も施策も変わります。

EC担当者が自分で考えること、チームと進めること

私自身は、分析、商品選定、ページ構成、改善方針などをまず自分で考えてきました。ただし、すべてを一人で完結させる仕事ではありません。

ページのデザインはデザイナー、コピーはライター、CSVを用いた全体的な数値確認はデータチームと、専門性を持つメンバーと分担して進めていました。EC担当は、各担当の仕事を代わりにするのではなく、目的と優先順位を共有し、施策を前へ進める役割でもあります。

定例では、月1回の報告に加え、週1回ほど15分程度の短いすり合わせを行っていました。進捗や数字を確認し、判断が必要な点を早めにそろえるためです。

求められるのは、信頼を積み上げる姿勢

EC担当に向いている人を一つに決めることはできません。ただ、人のために何かをしたいと思える人は、この仕事にやりがいを感じやすいと思います。

私が特に大切だと感じるのは、約束と納期を守ることです。クライアントとの約束、制作チームとの約束、次の確認までに準備すること。小さな約束を守ることが信頼につながり、相談や提案を進めやすくします。

また、すべてを自分で解決しようとしないことも重要です。時間には限りがあり、一人で考え続けると視点が偏ることがあります。デザイナーやライター、データ担当など周囲の意見を聞き、必要に応じてAIにも問いを投げながら、自分の考えを壁打ちしていく。そうして知見を広げる姿勢が、より良い判断につながります。

売上だけではない、この仕事のやりがい

売上が伸び、事業者に喜んでもらえたときは大きなやりがいを感じます。一方で、ECの知識だけでは解けないことも多くあります。

商品開発や消費者との関係については、現場の方が深い知識を持っています。支援者として自分たちの知見を伝えるだけでなく、事業者の方から商品づくりの背景やお客様への思いを学ぶ機会も多くありました。

人とのつながりを通じて、自分自身の知見や視野も広がっていく。商品を売るための仕事でありながら、人の思いを理解し、次の行動へつなげる仕事でもあるところに、EC担当の面白さがあります。

EC担当の仕事を知るために

EC担当の業務範囲は、会社の規模や体制、扱う商品、モールか自社ECかによって変わります。求人を見るときは、「何を売るか」だけでなく、誰と連携し、どこまでの判断を担当するのかも確認してみてください。

商品と人をつなぐことに興味があり、相手の目標を整理しながら、周囲と協力して改善を続けたい方にとって、EC担当は経験を広げられる仕事になるはずです。

ほかの視点からも、考えてみる。

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